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先週の月曜日のこと


先週の月曜日、
前回ブログをアップした日のことです。

夫の外出中に家に電話がかかってきました。

「お宅のお子さんが学校で転んで頭から血が流しているので、先生が病院に運びました。」
「先生とお子さんは既に病院に言っているので、これから言う先生の携帯に連絡してください。」

「夫がすぐに学校に向かいます」と伝えると、
「お母さん、お子さんが血を流して病院に運ばれたんですよ。早く電話してください!」

なんだか、おおごとな気がしてきました。

「わたしは日本人なので、あまり言葉がわかりません。」
「あなたは、誰のお母さんなの!」と怒鳴りだす男。
状況はさらに緊迫している感じです。

恐らく上のような内容なんですが、
インドネシア語でかなりまくし立てられたので、
後半は何言っているんだかわかりませんでした。

とにかく付き添いの先生の番号を聞かなければなりません。

しかし何度聞きなおしても、違う番号なんです。
この辺りから動揺してしまい、耳と手がリンクしていない感じに。

5回目くらいで、ようやく携帯番号を入手して夫に伝えました。

夫は、とにかく落ち着くようにと言い残し、電話を切りました。

状況はわからないけれど、いえ、わからないからこそ、
最悪の状況ばかりが頭をよぎります。

口がカラカラに渇き、
心臓がバクバクして体が震えてきました。
いてもたってもいられず、とにかく歩き回ってしまいます。
座っていられません。

何かとんでもないことが起きてしまったのかもしれないと、

その前日は、月曜から始まるテストに向けて、
ムスメには、みっちり勉強を仕込んだのです。

九九がマスターできていないムスメは、
8の段を指を使って数えながら計算していました。

一生九九ができなくてもいいから、命だけは助かってくれと思いました。

その日の朝、ご飯の時間に放送されるテレビが観たいと駄々をコネ、
わたしに怒られました。

これからは一生、朝ごはんの時にアニメを観てもいいから、命だけは助かってくれと思いました。

そんなことが頭の中でグルグルして、
頭に血が上り、血管が切れるかと思いました。

義父が「どうしたの?」と訊ねてきたけれど、
「わたしにだってわからないよ」と怒鳴りました。

気が動転するというのは、こういう状態だと思いました。

数分後、夫から電話があり、
そう、お察しの通り「オレオレ詐欺」でした。

私以外の100万人くらいが察することができるだろうけれど、
わたしは微塵も疑わなかったし察することができませんでした。

夫からの電話をうけて、
ムスメが無事に学校にいることがわかり、
その場に崩れました。
あまりにショックな出来事があると、
人は本当に崩れ落ちることがわかりました。

「あー良かった、あー良かった、あー良かった・・・・・」
をエンドレスで口にしながら泣きました。

騙されたわたしのことを、近所の人たちは笑いましたが、
笑える結果で良かったと思ったら、また涙がでました。

当たり前だけど、その後ムスメは元気に帰ってきました。
「ママ、泣いたんだって」と笑いながら帰ってきました。
そしたらまた涙が出て、ムスメを抱きしめました。

ムスメは「子どもなんだから、入院なんてするわけないじゃん」とワケのわからないことを言っていました。
「大丈夫なんだから、もう泣かないで」と言いました。
そしたらムスコも「ママ ナカナイデ」と言いました。

その日は何時間たっても、頭に疲労感が残り、
まるで使い物になりませんでした。

夜になってもみぞおちのあたりがモヤモヤして、
ずっと違和感が消えませんでした。

「寿命が縮まった気がする」というけれど、
あれは気のせいなんかじゃなくて、
本当に縮まるんだと実感しました。

------------

10年も会っていない息子から、ある日突然電話がかかってきて、
その息子が泣きながら「オレだけど、大変なことしてしまった」と叫んでいる。
おばあさんはバカだから、簡単に騙されてお金を振り込んでしまう。
おばあさんはバカだな~と思っていました。

一方で「君は誰だ、名乗りなさい」と言って撃退したり、
騙されたフリをして、その間に警察に通報して犯人を捕まえたりする人もいます。
わたしはコッチ系の人間だと思っていました。

でもわたしは、おばあさんと同じようにバカでした。

いくつになっても、
10年間、音信不通の息子のことでも、
親はバカになることがわかりました。

それから、おばあさんの気持ちが少しわかりました。

おばあさんは「お金を騙し取られてかわいそう」とは言われても、
「息子さんが無事で良かったね」とは言われないでしょう。

おばあさんがどれだけ安堵したかを誰もわかってくれなかったら、
おばあさんは、とても孤独なのだろうと思いました。

わたしは、ムスメが無事だったことを、
共に喜べるパートナーがいることもわかりました。


いろいろなことがわかった月曜日でした。

そして1週間すぎて、熱さが喉元過ぎたわたしは、
「九九は絶対に覚えなさい!」「ご飯中にテレビはダメ!」
と、また口をすっぱくして言っています。

バカなんですね。

でも本当は、喉元過ぎても忘れられません。
バカのくせに、そこだけ全然忘れないんですよ。
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